2026年、ROUGH LABOが目指す未来
コラム
人と地域の宝物を、次世代へ
2016年12月。
大阪・扇町の小さな雑居ビルから、ROUGH LABOは始まりました。
「こんな場所があったらいいな」
当時の私が心の中に描いていたのは、肩の力を抜いて、自分らしくいられる場所。夢や悩みを話しながら、誰かの挑戦をみんなで応援できる、あたたかな居場所でした。
クラウドファンディングを通して、たくさんの方に応援していただき、コワーキングカフェ「ROUGH LABO」が誕生しました。
あれから、もうすぐ10年を迎えます。
振り返ってみると、私たちがつくってきたのは、場所やサービスという形というよりも
人の中にまだ眠っている可能性。
街の中で忘れられかけている建物。
地域に受け継がれてきた文化や産業。
まだ光が当たっていない“宝物”を見つけ、みんなで磨き、次の人へつないでいくこと。
それが、ROUGH LABOがずっと続けてきたことなのだと思います。
北野最古の異人館を、未来へ
現在、私たちは神戸・北野にある築137年の異人館「KitanoMedium」を運営しています。
長い間使われていなかったこの建物に初めて出会ったとき、あまりの可愛さに衝撃を受けました。
建物は、ただ残しておくだけでは少しずつ眠ってしまいます。
けれど、そこに人が集まり、語り合い、笑い声が響くと、もう一度ゆっくりと息を吹き返していく。
だから私たちは、この異人館を保存するだけではなく、人が集い、新しい文化が生まれるクリエイティブ拠点として、次世代へつないでいきたいと考えています。
2026年、KitanoMediumは「真珠の館」として新しい一歩を踏み出しました。
神戸は、世界に誇る真珠の街です。
真珠の加工体験や展示、ジュエリー、食、アート、文化交流を通して、神戸の真珠を“見るもの”から“体験するもの”へ。
この館を訪れた人が、真珠の美しさだけでなく、その背景にある職人さんの技術や、神戸の街に受け継がれてきた物語にも触れられる場所をつくっていきます。
一人ひとりの中に眠る、宝物
ROUGH LABOが見つめている宝物は、地域や建物だけではありません。
一人ひとりの中にも、まだ言葉になっていない夢や、「本当はこうしてみたい」という小さな気持ちが眠っています。
教育・研修事業では、私自身が起業するときから続けてきた「ラフ描き」を通して、自分の心に耳を澄ませ、未来を描く時間を届けています。
学校や企業で出会う皆さんとお話ししていると、人にはそれぞれ、その人にしかない感性や経験があることに気づかされます。
何か特別な人だけが、夢を叶えられるわけではありません。
自分の中にある小さな「好き」を見つけて、まずは一歩動いてみる。その積み重ねが、いつかその人らしい未来につながっていくのだと思います。
次の10年へ
これからのROUGH LABOが目指すのは、ただ会社を大きくすることではありません。
人、建物、文化、産業。
すでにそこにある大切なものを見つけ、丁寧に磨き、次の世代へつないでいくこと。
そして、誰かの夢が動き出すきっかけをつくること。
人と地域に眠る宝物を見つけ、磨き、次世代へつなぐ。
それが、2026年からのROUGH LABOが大切にしていきたい使命です。
ROUGH LABOは、これからもずっと未完成です。
ここに集まってくださる皆さんと一緒に、少しずつ、新しい物語をつくっていきたいと思っています。
これまで出会ってくださった皆さまへ、心からの感謝を込めて。
そして、これから出会う皆さまと描いていく未来を、楽しみにしています。
これからも、肩の力を抜いて。
マイペースにクリエイティブに。
株式会社ROUGH LABO
代表取締役 山本 宝